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やったらダメよ。ひざ下クッション

こんにちは。和歌山市、南大阪地域で介護技術のセミナー 触れるセミナー 動きのセミナー シンプルラーニング 予防介助専門士養成講座 を行っている 当研究所所長の北口です。(出張講師も受付中です)

 

最近は、急に忙しくなったりとで練習会の予定も変更や中止などが続いています。参加希望されている方には多大なご迷惑をおかけしています。

 

忙しいこととは関係はないのですが、所長の北口ですが、腰椎椎間板ヘルニアになっていました。

 

もう2ヶ月くらい前になるのか、朝起きるときに、寝返りすらもできないような痛みに襲われます。さすがに仕事休みました。

 

 

これまで大きな病気もケガもなくやってきましたが、人生で初めてのことです。

 

打撲などの痛みではなく、中からくるような強い痛みと痺れ。正座した後の痛みの強烈な奴が延々続きます。身の置き所がないとはこのことか。

 

幸い、服薬での治療も進み、痛みやしびれが軽減し、元の仕事にも復帰できています。

 

 

痛みは引いたものの、こないだMRIを撮影してきました。筋力が低下している場合は、手術になるとの事。

手術はイヤー

と願いながら撮影。

 

MRIの結果、実は…

 

いやいや、今回言いたいことはそこではないのです。

 

 

MRI撮影をするときは動いてはいけないのです。閉所恐怖症であることを伝えると、検査技師さんが少しでも楽になれば…と言いながらアイマスクを手渡してくれました。優しっ

 

検査技師さんは優しかったですが、撮影するときの姿勢が優しくない。

 

腰椎の撮影だったので、ずっと寝た状態で上を向いていないといけないのです。

 

そして体をベルクロで止められます(ゆるく)そして、足の下に三角のマットを入れられます。

「はい、ちょっと足上げてください。クッション入れときますね」と悪気なくクッションを入れてくれます。

 

自分としては伸ばしたままの方がよかったのですが。すごく優しい検査技師さんだったもんで。それか、そのほうが安定するからか。

 

 

この時の撮影時間は20~25分程度だったように思います。

 

たったそれだけです。

 

何がたったそれだけかといいますと…同じ体勢で居続けることです。めちゃ苦痛です。上半身もさることながら、ひざ下にマットを挟まれている状態です。なぜか足がジーンとして自分のものでないような感覚(個人差あるでしょうが)。

 

 

 

こちら最近、党研究所所長が勤務するサ高住に入居されてきたご利用者様。

 

私のMRI撮影の時間が3日とか続いた時には(そんなわけあるわけないですが)こんな感じになります。

 

なにの目的でひざの下にクッションを入れるのでしょうか?

安楽の為?かかとの褥瘡予防のため?拘縮予防のため?

 

まず、安楽ではなかったです

かかとの褥瘡は防止できるかもしれませんね。

それから、拘縮は予防できるのでしょうか

 

画像の人おそらくひざ下にポジショニングされていたと思われます。病院に入院されたかたはこのような状態で固まる人が多いです。(病院批判は一切なしということで)

 

 

 

すなわち…良かれと思ってやっているポジショニングが、かかとに褥瘡を作らないという目的は達成できますが、その代わりに足はその状態で拘縮し、足は尖足気味になります。

 

【重要】ひざ下にポジショニングをされていた前提で話をしていますが、確認はしていません。しかしながら、当施設の地区で入院となると必ずそこになるというくらい大きな総合病院様はひざ下にポジショニングしています。

そして足首が固まって退院してくるケースが多々あります。

 

画像はご利用者様の足。

 

足首が固くなってしまっています。足底全体が床につかないような状態。

 

 

僕にしてくれた検査技師さんのように優しさや、よくなる、うまくいくように思ってしてくれています。

 

しかしながら、その優しさの使用方法を間違えてしまうと、思っていないような結果となります。

 

この方は、完全に維持期であるので、動いてもよいのです。

 

まさしく、予防介助の概念を使用し、ゴソゴソ介助を行っていく必要があります。

 

 

 

仙骨部の褥瘡がありましたが、エアマットを耐圧分散マットに変更(本当はファイバー系の高反発や普通の硬いやつがいいのですが)し、ポジショニングでそのままの体位でゴソゴソ動けるようための支援。

 

まだ数日ですが、エアマットがなくとも褥瘡が小さくなっています。

 

当住宅では発赤や褥瘡イコールエアマットという考えは捨てています。

 

技術があればご本人の動きを引き出しながら、褥瘡を治すこと(訪問看護様あってのことですが)も可能です。

 

 

 

当面の目標は、ベッド上でのゴソゴソの動きから寝返りがスムーズにできるということに目標設定をする。

 

今回は、ひざ下クッションについてでしたが、実はもっと、困ったことがあります。

 

それに関しては次回。

 

皆さん ひざ下クッションはやめましょう?

 

え?「それじゃあ、かかとの褥瘡が治らない?」

 

あー。そんな方にはぜひとも予防介助専門士の講座をお勧めします。

 

体験会や出張等も行っていますのでどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

ちなみにこちらが、北口所長のMRI画像です。

 

ギャーーーー

 

そら痛いわ。激痛やわ。

 

4か所出てます。

 

皆様も気を付けて下さいね。