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所長の日常⑤

こんにちは。和歌山市内で介護技術のセミナー 触れるセミナー 動きのセミナー シンプルラーニング 総合身体介助講座 を行っている 当研究所所長の北口です。(出張講師も受付中です)

 

前回のコピーなのですが、

 

今回のネタは、北口所長が、北口施設長として勤務しているサービス付き高齢者向け住宅でのこと。前知識として、当物件は当社の物件ではなく。

 

①オーナー様

➁管理会社(A社)

③運営会社(自社)

 

で成り立っています。①のオーナー様とやり取りすることはほとんどないですが、➁の管理会社(A社 以下A社)との関わりは多く、③の私たちが良い運営(入居者様に満足していただく)をするためにもA社とはビジネスパートナーとして、良い関係性を築いている…つもりである。

 

管理する側としてビジネスパートナーの当社に管理側の取り扱いの変更等のご指導をいただくことも度々あります。

 

a社の対応に疑問を感じたたことが過去にあったここで愚痴るとしよう…というただの愚痴るためのブログである。

 

 

 

a社では、毎月全スタッフが、その月に仕事内において感じたことなどを感想文として提出することが業務の一環としているそうである。毎月必ず書いているそうな。さすがである。毎月の感想文、うちの会社では勉強会のレポートですらおざなりにするスタッフもいるが、A社における社員教育とスタッフの会社に対する貢献意欲の賜物といえます。

本当に感服するばかりである。

 

しかも、その感想文を、A社の社長がすべて目を通し、社長セレクトの感想文が選ばれるわけである。

それに目を通す社長様のスタッフに対する愛情や教育方針は素晴らしいし、尊敬に値すると心から感じています。

さすがはA社様です。

 

仕事にかける情熱があふれています。

 

そしてそのセレクトされた感想文が毎月協力事業者である当社に届くのである。本部に一部と当物件に一部。いや社長様セレクトの感想文は100万円の札束くらいの厚さがあり、しかも両面プリント(両側に1人の感想文が載ってある)なのである。

さすがは大企業。

 

そしてその感想文を毎月届けてくれる。A4用紙が入る封筒にびっちり収められているのである。

 

毎月フロント担当者が届けてくれます(;´∀`)

 

あまりほかの物件の施設長は言わないと思うのですが、要らんのです。いや、まじで要らんのです。

 

A者様で働かれている人の気持ちが受け取れないとかそういうわけではありません。要らないのです。

 

初めのうちは、『いや、もらっても、いつも読んでる暇がないんですよ』とか『もったいないのでうちは辞退させてもらっても…』とか『この大量の紙、データで送ってもらうことができませんか?』等オブラートに包みに包んでいたのですが。

 

『いやいや。そういわずに。』などと持って帰ってくれないのである。

 

 

『私たちが毎月書いている感想文です』などと言って持ってきていただけるのですが…はっきり言ってどのように扱っていいか。まるで『女子からもらう手編みのマフラー』みたいなものです。

 

最近では所長ははっきり『要らない』と公言しているのである。フロント担当に持って帰ってもらうようにしている。所長が掲げる『感想文は女子からもらう手編みのマフラー理論』を説いている。

 

気持ちはわかる。あなたのこと嫌いじゃないのよ。好きだけど…ただ、要らんねん(笑)

あなたのことは嫌いじゃないの。ただ…マジで要らんの。

そこで、なあなあで受け取って気持ちを隠す関係性でいるのか、きっぱりと断って自分の気持ちを相手に伝えられるような関係性でいるのか。

 

所長としては、間違いなく後者である。言ってしまえば、至極当たり前の話である。

 

いつもブログで書いていますが、A社には感謝と尊敬しかありません。しかしながら、手編みのマフラー(感想文の束)を持ってこられた時にはどうするだろうか。

親友が感想文を自分に持ってきたとしましょう

『なにこれ』

『これ俺の気持ちやねん』

『よもか。わかった』

僕なら読みます。しかしながら親友から3か月続けて『俺の気持ちやねん』と持ってこられた時どのような反応をするだろうか。僕なら『わかってるわ。何やねん。わかってないと思ってるんか。』とちょっとキレます。

 

おそらく他所の施設長であれば、感想文を渡すフロントスタッフに対して黙って受け取るもしくは世間話をしながら受け取り、そこには触れないのであろうが、それは前者(気持ちを隠して手編みのマフラーを受け取る関係性)に当てはまることになります。

ほんまに要らない気持ちを要らないと伝えることは両社の関係性に影響があるものなのだろうか?だったら初めから持ってこなければいい。もしくは所長から『要らないのです』と言われたときに、『持って帰ると怒られるのです』など正当な理由を言ってくれればいいものを。

 

この感想文。実は僕の努力もあり物件にはフロントスタッフが持ってこないようになりました。しかしながら会社には届きます。

所長は以前から頑なに受け取らないという姿勢を貫いてきました。所長不在の時に物件において言ったフロントスタッフに対して取りに来ていただいたこともあった。

 

しかしながらそれは、『要らんと言ってるものを渡すからです。』ただただこれにつきます。私たちは自分たちの考えや思いは、ビジネスパートナーであるA社様と伝え合っていきたいと考えています。

 

確かに感想文を毎月書き、その月の業務や自身の気持ちを振り返ることは共感、感銘を受けます。そしてそのすべてに目を通して把握する社長様もスタッフに対する愛情を持たれた方であると尊敬できると思っています。

 

それならば、所長の『要らない』という気持ちを汲んでくれてもいいのではないだろうか(今は物件には持ってきておらず、会社あてに郵送で届くのみになっている)。決して嫌なことを言っているわけでもないです。感想文を軽んじているわけでもないです。

 

忙しくて読めずに毎月読めずにおいていた感想文の束の入ったでかい封筒が溜まっていって、もはや処分するほかないような状態になるからである。どうか本音をお伝えし合えるアサーティブな関係性でありたいと感じています。

『手編みのマフラーは要らん』のです。

 

こんなことを言う所長が悪くて、何も言わずに黙って受け取ってくれる他所の施設長が好まれるような社会にはなってもらいたくないと切に願います。